ディープ・サンバ(ノルデスチ・アトミコ・ドイス)

『伝統とテクノロジーの融合』
相変わらず世界中を飛び周り、様々な国の音楽を紹介している音楽ジプシー久保田麻琴。そんな彼がブラジル北東部ノルデスチの最新をコンパイルしたもの。ノルデスチと言えばサンバのルーツとも語られてきていて、ここでのリズムが北のレシーフェでフレーヴォに、南下してリオでサンバになったと言われてます(一諸説ですが)。そんなサンバのルーツでもあるノルデスチ。伝統とテクノロジーが見事に融合し若いミュージシャンだけでなく、往年のマエストロや50代のアーティストがアルバムを出したり遅咲きのデヴュー(そう言えばカルトーラのアルバム・デヴューも遅かったですね)をしたりと、かなりシーンが熱くなってきているようです。
このコンピにはその熱さがギュッと凝縮され、豊穣なノルデスチ・サウンドの今を知るには格好のアルバムです。ルーツ・サンバな物からダブやエレクトロニカ的手法を使った物まで、その懐の深さには脱帽です。リオとはまた違ったハイブリットなサウンドは、ちょっとした音楽グルメな方には最適。そう言えばカエターノ・ヴェローゾはバイーア出身だし、アート・リンゼイは幼少の頃レシーフェに住んでいたし、あのハイブリットな感覚はここで培われたものなのかも?



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