『ディストーション処理が目立つジェリーフィッシュ』
さすがは元ジェリーフィッシュのメンバーだけあって、歌唱とメロディは2人になった以降の10CCを思わせる甘さだが、全体的にグランジ以降のディストーション処理がされていて、へヴィロックや現在米で主流のロックの風潮を考えたプロデュースがされている。これを好意的に取れるかどうかで本作への評価が決まると言っていい。個人的にはもう少し素直に80年代しててもよかったんじゃないのと思った。
ちなみに日本盤はアルバムの解説をくるりの岸田繁が書いている。確かにジェリーフィッシュ好きとしても、こういう歪んだプロデュースのポップを語るには妥当の人物だろう。