『人を許すという事』
私は30半ばちょい超えですが、『西遊記』と聞けば無条件にこのシリーズが頭に浮かび、グッとくる世代です。
最初期の本品ですが、誰もが幼い頃に聞かされた話がいくつも含まれ、一番原作に近い雰囲気です。
パターンとしては、旅路の三蔵法師が悪い妖怪に捕まるも最後は悟空はじめ3人の弟子が助け出す訳ですが、三蔵は必ず自分の命を奪いかけた相手の妖怪を許します。如意棒を振り下ろさんとする悟空に許しを指示する夏目雅子の声が、力強くて神々しくさえあり、こんな時代に新鮮でした。ああ、自分は一体いつから人を許すという事が出来なくなったのだろうかと思わされました。
しかし一体、いつ?誰が?どうやって?三蔵役に夏目雅子を思い立ったのでしょうか?本当に。
最後に、我が家では82歳の祖母が大のお気に入りで何度も視聴しています。