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『江戸期の数学はすごかった』
江戸時代の日本の数学レベルの高さについては何度か耳にしたことがあるが、それをわかりやすく教えてくれるのが本書。
数学者個々のエピソードを絡めつつ、和算を西洋数学を用いて紐解くような構成になっているので、和算が西洋数学と比して決して劣るものではないことがよくわかる。
また、数学者たちが未解決の問いを出し、それを在野の多くの人々が解こうとしたことなどは、つい最近の「フェルマーの定理」などを思わせ、興味深い。
もっとも、1ページの文字数が少ない上に110ページくらいしかない本書だけに、物足りなさはいかんともしがたい。
他の本への入門としてはいいだろうが、コストパフォーマンスを考えると、少々微妙か。