はじめての部落問題

『考える材料を与えてくれる』
同じ著者の『被差別部落の青春』が、
実際にどのような差別が行われているのかを、
様々な差別体験を紹介することを通じて伝えていたのに対して、
本書は、部落問題というものを分かりやすく説明している本である。
あくまで同じ著者が書いたものであるから、
それなりに重複する部分はあるが、
作品の性格は大きく異なっている。
本書によって、部落問題というものをより深く知ることができ、
それに関する知識が厚みが出る。

考える材料を多彩に与えてくれる本である。

個人的には第五章にある大学での講義の話が興味深かった。
このような講義なら、記憶に残るし、
自分で考えることも出来るだろうと思う。
そして、部落問題は、少なくとも小学校や中学校で扱うのは厳しいか、
とも少し思う。

あと、様々な文献が紹介されているので、
そういう意味でも価値があるのではないだろうか。



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